雪に舞うサムライ。家紋『丸に違い鷹の羽 』2017年2月
この記事は、アメブロから引越しました。
居合道 心刀流の宗家 和田卓三先生からのご依頼で、
着物の5カ所に家紋『丸に違い鷹の羽』を刺繍させて頂きました!
直径38mm。とても小さいです。
「雪が降っているように見えたいんだ!」
・・・えっ、ええっ??雪!?
刺繍の家紋が、どうやったら雪になるのか・・・。。
和田先生は、糸の色を迷われているようでした。
居合道では本物の刀(真剣)を使うそうですね。
わたしは、静かに降る雪の中で
舞うように刀を振るお侍さんを想像しました。
刀を振り下ろす瞬間に、
袖の家紋が ひら~っと美しく弧を描き、優しく落ちる。
そう。弧を描くように。
刺繍に張りを持たせて、模様が崩れにくい工夫をしてみました。
雪は降ってきましたか?
さらさらとした粉雪でしたか?
それとも、大きなぼたん雪?
何回かお洗濯をした後に状態を見せて頂くことになっているので、
どんな雪が降ってきたのか、伺ってみたいと思います!
居合道 心刀流宗家 和田卓三先生
雪×お侍さんと言えば、ドラマJINでの野風さんのセリフ
雪になりとうありんす…
雪になれば、いつなんどきでも
先生の肩に落ちてゆけるでありんしょ…
片思いの人を思う切ない場面でしたねー
雪にはなれないから…
大切な人の服や持ち物に刺繍を入れて、
離れていても、近くで寄り添い、無事を祈る。
武士の着物に家紋を刺繍した妻たちの思いが、
少し分かった気がしました。