<まとめ> 起業から今に至るまでのストーリーと事業内容
こんにちは!刺繍工房エテです。
11月の多摩市の起業塾イベント(トークショーに出演!)と、ブラザーさん刺しゅう合宿の講師『画像生成AIを活用した刺しゅうデータ作成』が無事に終わってホッとする間もなく、JIAM大阪、minne埼玉、生徒様達と湯河原へ工場見学旅行、地方での講習の企画、12回セットの企画、ライセンスの企画、ふるさと納税、並行してデータ作成のお仕事と講習ラッシュ!!などなどで、あっという間に年末になってしまいました。
こんなにも新しい挑戦が続いて・・・。
振り返ると、刺繍を初めてから休みらしい休みは、年1~2日程度しかないのですが、忙しい星の下に生まれているのでしょうか・・・。
さて今日は、起業の経緯と事業内容について、最近ご質問を受けることが続いているので、まとめておこうと思います!
目次(クリックで移動します)
自己紹介
刺繍工房エテについて
- どのようなことを行っていますか?簡単に教えてください
-
ブラザーの皆様にお力添えをいただき、『ブラザー刺しゅうプロ教室』を運営しています。
教室では、ブラザー工業製の刺しゅうPROというソフトウエアと業務用刺しゅうミシンを使ったミシン刺繍の講習を行なっています。
ブラザー工業様・ブラザー販売様には、展示作品の作成や、販売店さん向けの講習でもお世話になっています。
そして、作家活動!
- オリジナルグッズの製造販売
- 企業様からの依頼で刺繍サービスの提供
今年は、画像生成AIに関する書籍も出版しました!
その他、特許庁で登録されたライセンス
- 商標権…『Ete』『ミシン刺繍検定』
- 実用新案権…人や動物の骨壺および骨壺カバーに故人を特定する名前やイラスト等を刺繍、印刷等をする権利
- 特許権…刺繍の技法
- 意匠権…名札デザイン
- 店名の由来を教えてください
-
eteはフランス語で「夏」。子供の名前が由来です。
- ミシン刺繍を始めた経緯を教えてください
-
父が入退院を繰り返していたとき、マジックペンで下着やパジャマに名前を書くことにとても抵抗がありました。
そこで、下着やパジャマの裾に刺繍を入れてくれる刺繍屋さんを探しました。
けれど、その時は見つけることができなかったので、ならば自分で刺繍しようと思い立ち、業務用刺しゅうミシンを購入しました。
そのとき、刺繍は単なる装飾ではなく、プライドや思いを形にできる特別なアイテムだと気づいたのです。
加えて、ショールームで対応してくださったブラザーの営業の方から「刺繍には無限の可能性がある」と教えていただき、自分にも何かできるかもしれないと、起業を決意しました。
販売している商品・その製作作業について
- これまでどのような商品を作ってきましたか
-
まず、ペットの葬祭用品です。
人または愛玩動物の骨壺/骨壺カバーに刺繍・印刷で文字・図柄を有する権利として実用新案権を取得し、全国ペット霊園協会に加盟し、全国展開しました。
それから、北海道函館市や京都、東京都日野市などの新選組ゆかりの地で新選組グッズの卸売販売をしています。
サンリオ様からライセンスをいただいた刺繍バッジも、新選組グッズとして、東京都日野市で販売しています。当店のオリジナルです!
※新選組グッズの一部の商品は、当店Yahoo!ストアでも期間限定で販売しています。
この他、お客様からのご依頼はオモテに出せないものも多くあるのですが、これまでテレビCMや商品パッケージ、ノベルティ、面白いのはスバル自動車様の車の内装に使われる刺繍の仕事もありました。
スバル自動車
レーサー井口選手の愛車の内装!
刺繍が入ったドア
- 新選組グッズについて、商品を制作することになった経緯を教えてください
-
日野市の高幡不動尊へお参りに行った際に、偶然に入ったお店でグッズ制作を依頼され、刺繍のワッペンシールを製作したことから始まりました。
高幡不動尊は、私の父が深く関わっていたお寺だったので、導かれたご縁だったのかなと思いました。
- 忙しい時はどのくらい商品を作っていますか?
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100種類以上の商品を卸しているので、イベント前の1~2か月は教室を閉めて、寝る暇もないくらいです。
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商品の製作について
- 日々の仕事中で大変なことは何ですか?
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製作時に苦戦しているのは、クオリティです。
どうやったら、もっと綺麗に仕上げることができるのか、何度も繰り返し刺繍をしてクオリティを上げていきます。
刺繍には「正解」が無いので、終わりを見つけるまで、苦しい時間を過ごすことがあります。
- 商品のアイデアはどんなところから産まれる?
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いつもアンテナを張ってお客様のニーズを考えています。
新選組であれば、史跡を巡ったり資料を読み、各資料館でお話を聞き、故人に思いを馳せ、展示物等を知るところから始まります。
サンリオの商品は、サンリオピューロランドやサンリオさんの展示会へ行って、そのキャラクターの世界観や色の使い方を身体で感じて、生み出すことができました。
- 仕事のモチベーションと原動力は何ですか?
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叱咤激励してくれる人の存在です。
- 商品作りで大切にしていることは?
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お客様が欲しいものを作ること、そしてクオリティです。
- 仕事をしている中で「やっていてよかった」と思うのはどんな時ですか
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お客様から直接うれしい言葉をいただいたときや、SNSに投稿された喜びの声を拝見したとき、Googleクチコミや商品ページ、感想に良い評価を書いて頂いたときに、満足していただけたと達成感があります。
納品へ行くと、当店の商品を身に着けているエンドユーザーのお客様と遭遇したり、目の前で商品が売れていく様子を見ることがあり、とても嬉しく思います。
そして何よりも、各店舗や資料館のスタッフの方々が喜んでくださることが、励みになっています。
作品作りには色々な思いと手間が込められているので、温かい気持ちで迎えてくださることが、いちばん嬉しいです。
@新選組のふるさと歴史館
ガイドさんが刺繍バッジのコレクターだった!
最後にもう一つ「良かったこと」としては、この製作に係る経験は、現場を知る者として教室での講習に大いに役立っています。
アイディア、デザイン、イメージ、資材、縫製、時間、手間、労力、コスト、量産、販売、営業、SNS、ネットショップ、etc…
良いことも、残念なことも、時には悔しいことも・・・全てが経験になっています。
ミシン刺繍の教室について
- いつからミシン刺繍の教室を始めましたか?
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2020年、コロナ禍の年の夏頃です。
- 教室を始めたきっかけは?
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前の年に、ブラザーの営業の方から、
「刺しゅうプロをうまく使えなくて困っている人がいるから教えてあげて。ブログに、講習しますと書いて。」
と言われてブログに書いたことがあったのですが、コロナ禍で、その記事を見た人達から電話がかかってくるようになりました。
それから現在までの講習実績は、延べ400社以上。
いまでは当店のメイン事業となっています。
- どのような人が習いに来ますか
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刺しゅうプロがうまく使えないとか、刺繍のクオリティが上がらなくて困っている方がほとんどです。
それと、ミシン刺繍で起業を検討しているけれど自分にできそうか体験したいという方もいらっしゃいます。
ブラザー東京ショールームや販売店の皆様からの紹介でお越しになる方もいらっしゃいます。
沖縄からいらした生徒様の嬉しそうな笑顔♪
- 生徒さんはどんなものを作っている?
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皆様、色々な分野でご活躍なのですが、
ある生徒様は、紙とクリアファイルの印刷会社だったのですが、講習後にタオルやブローチの卸売販売を始めて、あっという間に刺しゅうミシンを1台から6台に増やすほど成功されました。
別の生徒様は、動物の毛並み講習を受けた後に、Tシャツやスウェット、バッグにペットの刺繍を入れる受注販売をして、毎月、新規のお客様が200件以上増え、スタッフ8名、刺しゅうミシンを3台に増やしてこなしているそうです。
- 教室の売りは?
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<マンツーマン講習>
講習はマンツーマンで行い、お一人お一人のスキルやご要望に合わせて進めており、皆様に満足していただいています。
困った末に辿りついたという方が多くいらっしゃるので、「何に困っているのか」、「この先どうしたいか」などを丁寧に聞き取り、それを解決に導く講習を心がけています。
その結果、受講者の皆様が「使えるようになった!」と喜んでいただけることが何よりの励みになっています。
クオリティを上げたい!と、
秋田からお越しの生徒様
<サンリオ商品>
日野の皆様のために作ったサンリオさんの商品は、教室でも大きな魅力の一つになっています。
サンリオさんの審査は非常に厳しいことで知られていますが、当店はその基準を満たしていることが評価され、製品化が実現しました。
この実績を通じて、確かな技術を持っている教室として、多くの企業様や個人事業主の方から受講の申し込みをいただいています。
<リアルな動物の毛並み講習>
昨年、ブラザー本社で販売店さんを対象に行なった毛並み講習を、よりパワーアップさせて、個人の方でも受講していただけるようにしました。
基本理論と法則で覚える、絵が描けない人でも作れるようになるメソッドです!
- 生徒さんに伝えている言葉などはありますか。それはどういった意味で使っていますか?
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「できるって思って」
ときどき、生徒さんが「できないと思った」と言うことがあります。
そんなとき、私は「できるって思って」と声をかけるようにしています。
「できない」と思った瞬間に、成長が止まってしまうからです。
大切なのは、「どうやったらできるようになるのか」を考え、調べ、試行錯誤を重ねることです。
その過程が、新たな発見や成長につながる力になると信じています。
仕事への思いや今後の展望
- これまで仕事を続けてきた中で心に残っている言葉などはありますか
-
前述したブラザーさんの「刺繍には無限の可能性があるんだよ」という言葉は、いつも私の心の中にあります。
教室でも、生徒様のひらめきに繋がるように様々な作品を並べ、生徒様に合っていそうな商品展開やアイディア、ビジネスの可能性などを見つけて、少しでも夢を拡げて頂けるような講習を心がけています。
- 仕事をするうえでのモットーや意識していることはありますか
-
「人に喜ばれたい」という気持ちはもちろんですが、それ以上に「世の中の役に立つ仕事」をしたいと考えています。
ミシン刺繍の教室では、生徒様が技術を身に着けて、それぞれの夢や目標に向かって羽ばたいていきます。
自分を作家として考えると、新たなライバルを増やすことになるのかもしれませんが、私は、それを「自分に与えられた役割」だと捉えています。
- これからどうなっていきたい/どうしていきたいですか
-
私は一人のユーザーにすぎないのですが、いつの間にかミシン刺繍業界の片隅で、潤滑油のような存在になっていました。
これからも、自分自身が学びを続けて、新しいことに挑戦する気持ちを失わず、刺繍の可能性をさらに広げていきたいと思います。
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